善通寺は真言宗の開祖、弘法大師空海の誕生の地として有名で、京都の東寺と、和歌山の高野山と並ぶ弘法大師三大霊跡の１つです。弘法大師の父君である佐伯善通卿の名をとって「善通寺」となりました。寺域は東院（伽藍）と西院（誕生院）からなっています。
善通寺 伽藍（東院）
弘法大師は大同2年（807）から6年の歳月をかけて伽藍（東院）の寺域に善通寺を建立され、真言密教の道場とされました。金堂の他に五重塔、釈迦堂、五社明神社などが建てられています。
赤門
駅からゆっくり歩いて大体20分ほどで善通寺の赤門に到着。平日の早朝だったで人通り少なかった為、写真も撮りやすかったです(笑)
五重塔
赤門をくぐって目に飛び込んできたのは高さ43ｍの五重塔。現在の塔は弘化2年（1845）に再建を開始し、明治35年（1902）に完成した4代目の塔になります。
金堂
金堂と呼ばれる善通寺の本堂。本尊は薬師如来坐像が安置されています。
五社明神社と大楠
鮮やかな赤い色が印象的な建物、五社明神社。背景には香川県天然記念物の大楠が見られます。
釈迦堂
延宝年間（1673年-1681年）再建。仏教の開祖である釈迦如来と十大弟子を拝顔できます。元は御影堂で天保2年（1831）御影堂が新築された時に釈迦堂へ移されました。
佐伯祖廟
佐伯祖廟には弘法大師の父君佐伯善通卿と母君玉寄御前の御本尊が奉安されています。
「佐伯明神」が父君、「玉寄明神」が母君の御本尊になります。 
善通寺 西院（誕生院）
西院には弘法大師像が祀られてることで有名な御影堂以外にも寺宝を納めた宝物館や、暗闇の中で自分を見つめなおし弘法大師と結縁できる道場の戒壇巡り、温泉もある宿坊「いろは会館」もあります。
仁王門
手前にある廿日橋を渡り、仁王門を通るといよいよ西院へ。仁王門の左右には金剛力士像が安置されています。
御影堂
仁王門から真っ直ぐ進むと御影堂があります。こちらには弘法大師自作と言われている弘法大師画像「瞬目大師」が祀られています。
御影堂の地下では「戒壇めぐり」ができます。戒壇めぐりとは暗闇の中で自分を見つめなおし、お大師様と結縁できる道場です。この入口から入り、約100mある真っ暗な通路を壁を伝い歩きして進んでいきます。聞いていた通り本当に真っ暗で、ゆっくりでないとこわくて前に進めませんでした。。。
産湯井
戒壇めぐりを終え、宝物館へ向かう途中、お大師さまが御誕生された折に用いられたといわれている井戸が観られます。
宝物館
宝物館には善通寺に伝わる寺宝が収蔵されています。吉祥天立像、地蔵菩薩立像、毘沙門天立像の他、仏画、経典、仏具、その他多数観覧できます。
護摩堂
護摩堂では不動明王坐像を拝顔できます。
御影池に佇む修行大師像
佐伯邸の庭にあった池で御影池と言われおり、修行大師像（中央）とその左右にはご両親の像が池に佇んでいます。大師様が入唐留学の折、自身を水面に映し、自像を描いて大師の母・玉依御前に差し上げられたことから、この池の名は御影池と言われています。
ほやけ地蔵堂
あざ、火傷の痕の治癒にご利益があると伝えられる「ほやけ地蔵」が祀られています。
お地蔵様の顎の辺りにアザがあります。
遍照閣
遍照閣は弘法大師ご入定1150年御遠忌の1984年に建立された研修道場です。ここで四国八十八ヶ所お砂踏み※をやらせていただきました。
※四国八十八ヶ所お砂踏み
四国八十八ヶ所各霊場寺院のご本尊をお祀りし、全寺院境内のお砂をそれぞれの正面に敷き、それらを踏みながら礼拝していくことにより、四国八十八ヶ所霊場全て巡拝したのと同様の功徳が得られるそうです。
空海記念碑
空海記念碑は弘法大師が御修行に行かれた、中国西安の青龍寺跡に四国四県の有志により建てられたものを縮小し、復元したものです。住時を偲ぶために建てられました。
宿坊 いろは会館
西院には宿坊「いろは会館」があり、ここで１泊しました。
フロントは茶店風です。チェックイン時の精算で、朝夕食つきで8,000円。とてもお得です。
客室
部屋は３階建ての２階でした。エレベータもあります。
落ち着く和室。中から鍵もかけれます。
部屋からは西院全体が見渡せます。
お茶請けがあるのは嬉しいです(笑)
お大師さまの御幼少時代の本「真魚さま」が置いてありました。翌日、御影堂前にある売店で購入できました（550円）
金庫があるので安心です。
お風呂、トイレは共同ですが、洗面台はあります。
大師の里湯温泉
一日中歩き回って汗だくになっていたので、早々に大浴場「大師の里湯温泉」へ。16時で早い時間だったからか、貸し切り状態でした(笑)
脱衣所は広々としていて清潔感があります。
Tシャツもズボンも汗だくだったので、地下にある洗濯機と乾燥機を使わせていただきました。使用料は嬉しいことに無料です！着替えを持っていなかったので、洗濯ができたのは助かりました。
夕食・朝食
夕食は17時半から食堂でいただけます。
食堂は結構広いです。
品数が多いです！！（嬉）サザエのお刺身、野菜の炊き合わせ、もずくの酢の物、コンニャクの田楽、ごま豆腐、鰻とゴボウの柳川風、デザートです。
朝は湯豆腐に鰯はんぺん、南瓜の煮物、しょうゆ豆、味噌汁でした。
善通寺の御朱印・お土産
善通寺の御朱印いただいたあと、お土産に善通寺煎餅を購入しました。
交通アクセス
最寄り駅はJR四国 土讃線善通寺駅で、そこから歩いて大体20分くらいかかりました。善通寺駅前には11月中旬だったので綺麗な紅葉が見られました。
■善通寺駅より：徒歩20分 タクシー5分
■善通寺ICより：車10分
■岡山より：JR50分 車1時間20分
■高松より：JR40分 バス1時間 車40分
■琴平より：JR7分 車15分
■高松空港より：車50分
