【四国八十八ヶ所霊場】第77番札所 桑多山明王院 道隆寺

四国八十八ヶ所
奈良時代、この地の長者・和気道隆が桑畑で見つけた光を魔物と思い矢を放ったところ、実際は魔物ではなく乳婆でした。深く悲しんだ道隆は供養の為に桑の木で薬師如来の小像を刻み、堂を建てたのが起源と言われています。それから道隆の子の朝祐ちょうゆうが伽藍を建て、道隆寺と名づけられました。「眼なおし薬師さま」でも有名なお寺です。

第77番札所 桑多山明王院 道隆寺

仁王門

JR多度津駅から歩いて15分で、道隆寺の仁王門に到着しました。

仁王門をくぐり振り向くと、巨大な草履が門に掲げられていました。参拝者の方々が仁王の逞しい足にちなんで、健脚祈願されるとのことです。

本堂

ご本尊は弘法大師が刻んだといわれている薬師如来です。参道沿いには255体ほどの観音像が並んでいます。

大師堂

弘法大師に許しを乞う衛門三郎像

衛門三郎は昔の非を詫びる為に、長い年月をかけて弘法大師を探して四国巡礼しますが、途中で病にかかってしまいます。死の直前に弘法大師が現れ、三郎は泣きながら許しを乞うという伝説があります。写真は衛門三郎が弘法大師に謝罪している像です。
 

寿老人

中に入って寿老人を撫でることで、健康で長寿を授けてくださいます。

厄除観音

 

賓頭盧様

賓頭盧びんずる様はお釈迦様の直弟子で、自分も千人ほどの弟子を育て、共に「さいくだに州」というところに住み、お釈迦様の教えを正しく広め守り伝えた羅漢さんです。「なで仏さま」といわれ病気の人がこの像をなでた手で自分の悪いところをさすると病気が治ると言われています。

多宝塔

 

愚痴きき地蔵

 

もどり観音様

生死の境を彷徨う人を生に戻すといわれる、もどり観音様です。
 

加茂稲荷大明神

 

潜徳院殿堂

盲目の多度津藩である京極左馬造公が道隆寺の本尊、薬師如来に祈願したところ目が見えるようになったと言われています。それ以後、彼は医学を学び、眼病の達人となりました。死後、道隆寺の潜徳院殿堂に祀られ、たくさんの人達が眼病平癒の為に訪れています。
 

日本全国百七十観音お砂ふみ観音様

 

道隆寺の御朱印

道隆寺の御朱印いただきました。

交通アクセス

■電車:JR高松駅から予讃線特急または快速で31分、多度津駅下車。そこから徒歩15分。
■車:高松自動車道善通寺ICから国道319号、県道33号、県道25号経由で約6km。駐車場有。 

ちょっと寄り道

JR多度津駅は四国鉄道発祥の地であり、また少林寺拳法発祥のまちでもあります。

蒸気機関車8620形58685号機

多度津駅の北側には蒸気機関車8620形58685号機が展示されています。運転席まで上がれました。

横には「58685の碑」があります。

昭和10年から42年頃まで、四国の山野をかけめぐった8620形蒸気機関車の車輪です。

少林寺拳法発祥のまち

少林寺拳法は宗道臣(1911-1980)によって、1947年に多度津町で人づくりの「行」として創始され、60周年を記念して2007年に建てられました。

 

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