ゴールデンウイークの5/3、橿原市にある久米寺へ行ってきました。久米寺は京都の仁和寺別院の真言宗のお寺で、「真言宗発祥の地」とされています。創建のきっかけは、聖徳太子の弟である来目皇子が7歳の時に眼病を患い、太子のお告げにより薬師如来に治癒祈願したことで全快し、その感謝のために建立したといわれています。ご本尊である薬師如来像にお願いすると眼病にご利益があるとのことです。また、『今昔物語集』においては空中を飛び回っていた時に、美しい女性のふくらはぎに魅入ってしまい、空から落ちたという久米仙人により創建されたという伝説もあります。
【弘法大師ゆかりのお寺~奈良~】霊禅山東塔院 久米寺
近鉄南大阪線の橿原神宮前駅から歩いて5分後、久米寺に到着しました。
本堂
久米寺では毎年5/3の午後から練供養会が行われており、その行事に参加することが目的で参拝しました。(※練供養:極楽に導く菩薩に仮装して練り歩くこと)
当日は現世と浄土をつなぐといわれる来迎橋が本堂から護国道場の間に架けられていました。この約100m程の橋の上を、僧侶の方々、仮装した菩薩、お稚児さんが渡ります。
ご本尊は薬師如来です。
当日は13時から大般若経転読、15時から練供養会があるため、それまでに御朱印をいただきに本堂の脇にある納経所へ。
こちらが久米寺の御朱印です。
多宝塔
13時までまだ時間があったので、境内を散策。国の重要文化財である多宝塔は、京都にある仁和寺より万治2年(1659年)に移築されました。
修行大師像
修行時代の大師様の像です。
不動明王像
人の邪念を断ち切る守護神である、不動明王様もおられました。怒りにより救済するため、怒った表情をしています。
久米仙人像
久米寺創建のきっかけは、来目皇子が眼病治癒の感謝のために建立したという説以外に、久米仙人により創建されたという伝説もあります。『今昔物語集』によると、久米仙人が空中を飛び回っていた時に、美しい女性のふくらはぎに魅入ってしまったために空から落ち、その女性と結婚したといわれています。
観音堂・阿弥陀堂
観音像、阿弥陀如来像が祀られている堂です。

阿弥陀堂
大日如来像
煌びやかなので、遠くからでも視界に入ってきます(笑)
久米寺練供養
大般若経転読
13時、いよいよ久米寺練供養の開始です。練供養会では最初に大般若経転読が行われるため、まずは来迎橋の上を僧侶の方々が渡り、本堂へ向かわれます。
僧侶の方々全員が本堂へ入られたら、大般若経転読が行われます。私たち参拝者も本堂に上げて頂き、転読の様子を見守ります。
練供養会式
15時、いよいよ練供養会式の開始です。すでに大勢の参拝者の方々が来迎橋の側に集まってきていました。護国道場から信者・僧侶・お稚児さん、二十五菩薩の順に来迎橋を渡り、本堂へ向かいます。
本堂へ向かう僧侶の方々がいったん止まり、読経を始めました。その途中、何度か参拝者たちに向かって散華が撒かれ、皆が懸命に手を伸ばしていました。私もですが(笑)
何とか頑張ってゲットした1枚。
続いてお稚児さんたちが渡ります。可愛いですね~
最後に二十五菩薩が渡ります。先頭は阿弥陀如来像を持つ観世音菩薩です。
本堂で読経が終わると、また来迎橋を渡って護国道場へ戻っていかれました。練供養会式が終了した16時頃、御供撒き(お餅撒き)が行われました。その時の写真も撮りたかったのですが、お餅をゲットするのに必死だったのと、スマホの電池切れで撮影ができませんでした。。。(泣)
アクセス
近鉄南大阪線の橿原神宮前駅から徒歩5分
ちょっと寄り道
橿原神宮
翌日、久米寺のすぐそばにある、橿原神宮へ行ってきました。橿原神宮には初代天皇である神武天皇が祀られています。ここで神楽殿・儀式殿での神前結婚式を挙げる方も多く、また縁結びのご利益もあるそうです。
第一鳥居・第二鳥居と表参道
早朝だったので人も少なく、砂利道をゆっくり歩いて境内を散策しました。
内拝殿・外拝殿
ここでは諸祭典、神前結婚式が行われます。
「開運」と書かれた干支の絵馬が素敵です。
深田池
橿原神宮が創建されるよりずっと昔から存在していたといわれている池です。のんびり池の周りを歩きながら、バードウォッチングを楽しみました。