洛陽三十三所第19番札所、今熊野観音寺へ行ってきました。
今熊野観音寺は嵯峨天皇の勅命により弘法大師が開創したお寺で、御本尊は大師自らが彫刻された十一面観世音菩薩です。頭の観音様として信仰篤く、後白河法皇は頭痛平癒の御霊験を受けられたそうです。ぼけ封じのご利益もあることで有名です。
【弘法大師ゆかりのお寺~京都~】新那智山 今熊野観音寺
JR東福寺駅(奈良線)から緑に囲まれた道をのんびり歩いて15分後到着しました。
鳥居橋
境内に入ってすぐ、緑に囲まれた空間の中でひときわ目立つ鳥居橋です。
鳥居橋から参道を歩き、いよいよ中へ。今熊野観音寺は西国三十三所第15番札所でもあります。
子護大師像
子供たちを護ってくださる子護大師像です。子供たちの身心健康、交通安全、学業成就、諸芸上達の御祈祷ができます。
五智水
弘法大師が今熊野観音寺を建てる際、錫杖で岩を穿たれた際に湧出し、大師はこの清水を観音の恩恵の水として「五智水」と名付けられました。
五智の井
五智水が井戸水として湧き出しているのが「五智の井」です。
本堂
御本尊は弘法大師が熊野三山に祀られている神、熊野権現より授かった一寸八分の観音像を胎内仏として大師自ら一刀三礼彫刻された十一面観世音菩薩です。
ぼけ封じ観音像
最近物忘れが増えたなぁと思い、ぼけ封じ観音様を祀られているお寺を積極的に参拝しています。
大師堂
弘法大師をお祀りしている堂です。
医聖堂
本堂、大師堂より少し高台にある医聖堂へ。医聖堂へ向かう途中、西国三十三ヶ所霊場の各御本尊を石仏として奉安された今熊野西国霊場があります。
医聖堂が見えてきました。
到着しました。朱塗りの医聖堂は本堂から見てもとても目立ちます。この堂には医界に貢献された医家達が祀られています。
山上にある医聖堂から本堂が見下ろせます。
熊野権現社・稲荷社
鎮守社として「熊野権現社」「稲荷社」が並んでいます。弘法大師が唐から帰国された翌年、山中の明るい光に導かれたこの場所で熊野権現と会われました。
稲荷社では稲荷明神をお祀りしています。
金龍弁財天
池のほとりに金色の蛇の神様が現われ、お祀りされました。
今熊野観音寺 御朱印
今熊野観音寺の御朱印をいただきました。
アクセス
・京都駅から市バス「泉涌寺道」下車徒歩約10分
・JR東福寺駅(奈良線)から徒歩15分
ちょっと寄り道
勝林寺
今熊野観音寺から歩いて10分のところに勝林寺というお寺があり、ここでは定期的に座禅や写経・写仏体験ができます。座禅と写経は以前体験したことがあるので、今回は写仏体験をすることにしました。
緑に囲まれたお寺です。
写仏体験
写仏はお抹茶・お菓子付きで1,500円で体験できます。受付が終わり、いよいよ中へ。
ここで座禅体験が行われています。
写仏体験のお部屋です。午前中の早い時間だったので写仏体験は私だけでした。
机には写仏体験セットと塗香、消毒液が並んでいます。
始める前に手に塗香を刷り込んで心身を清めます。漢方薬?のような香りでした。早速、写仏体験開始です。
仏様の下絵の上に薄紙を重ね、筆で写し描きます。線をなぞるだけなので簡単のように思いますが、普段筆ペンを使うことがないので、描き始めの時は思うように描けず、線が太くなったり細くなったりで中々大変でした。。指に全神経を集中させて何とか完成です(笑)
お抹茶タイム
写仏体験が終わり、お抹茶と干菓子をいただきました。真夏だったのでお抹茶はアイスです。
最後に写仏体験したお部屋から撮ったお庭の写真です。