立木観音(立木山安養寺)は弘仁六年、弘法大師空海が厄年である42歳の時に一本の立木に観音像を刻み建立した寺といわれ、厄除け観音としてとても有名です。急流の瀬田川を渡れずにいた空海を、白い鹿が背に乗せて川を跳び渡ったという伝説があり、境内には鹿に乗った空海の像があります。
【弘法大師ゆかりのお寺~滋賀~】立木観音
800段余りの石段
JR琵琶湖線 石山駅から京阪バスに乗って25分、立木観音前で下車したら、目の前には立木観世音参道の石段が見えます。
境内まで何と800段以上の石段を上がらないといけません!
運動不足な上、急な石段なので結構きつかったです。途中でたくさんの句碑が建てられてあり、その励ましの言葉を1つずつ読みながら境内までの苦しい石段を上がっていきました。
修行大師像です。
境内まであと一歩!既にかなり息切れ状態でした(笑)
本堂
やっと境内に到着、その足でまずは本堂へ。弘法大師が立木に刻まれた聖観世音菩薩が祀られています。
弘法大師像
鹿に乗った弘法大師像です。白い鹿に乗って急流の瀬田川を渡ったという伝説があります。
賓頭盧尊者
賓頭盧尊者は病気を治す力がある仏様で、病のある部位を撫でるとその病気が治るといわれています。
奥之院
本堂を出ると奥之院へ向かいます。
奥之院の手前には厄除けの鐘がありました。大きな音を立てすぎないように一撞きしました。
奥之院に到着。立木山をお護りしている道了権現大菩薩が祀られています。
奥之院を出て階段を降りると御茶所があり、そこで少し休憩。すでに足がガクガクしていました。。翌日は酷い筋肉痛に(笑)
立木観音 御朱印
立木観音の御朱印をいただきました。
アクセス
JR琵琶湖線「石山」駅から京阪バスで25分 「立木観音前」下車徒歩すぐ
ちょっと寄り道
石山駅の前に芭蕉像がありました。今にもこちらに歩いてきそうですね。
石山駅の次の駅、膳所駅から徒歩5分の所にある義仲寺に芭蕉翁御墓所があるので行くことにしました。
義仲寺
義仲寺は大津市馬場一丁目にあり、旧東海道に沿っています。朝日将軍木曽義仲公の御墓所です。治承四年(1180)、義仲公は信濃に平氏討伐の挙兵をし、寿永二年(1183)、北陸路に平氏の大軍を打ち破り、京都に入られました。翌寿永三年、鎌倉の源頼朝の命を受けて都に上ってきた源範頼、義経の軍勢と戦い、利なく粟津で31歳で討ち死にされました。その後、義仲公の側室だった巴御前により、この地で供養されました。
史料観
昭和51年に新築されました。粟津文庫に収蔵の史料什宝を適時取り替え、展示されています。
義仲公墓
義仲公のお墓で土壇の上に宝篋印塔があり、芭蕉翁は木曽塚と唱えました。
巴塚
木曽義仲公の側室、巴御前の塚です。大層な美女で、武将として義仲公を助けたといわれています。
芭蕉翁墓
芭蕉翁は元禄七年に大坂の旅舎にて51歳で亡くなられました。遺骸は遺言に従って義仲寺に葬られました。
朝日堂(本堂)
義仲寺本堂で、ご本尊は木彫聖観世音菩薩です。
翁堂
正面祭壇には芭蕉翁坐像が安置されています。